2022年日産ジュークハイブリッドを発表、複雑な技術を駆使して燃費を低減

日産はジュークのフルハイブリッド版を発表しました。都市部では最大80%がフルエレクトリックモードで走行すると謳っています。そのおかげで、日産は燃料消費量を最大40%削減できると見積もっています。

日産ジュークの新パワートレインは、自社開発の電気モーター(出力49ps(36kW)、トルク205Nm)と、排気量1.6リッターの内燃機関(出力94ps(69kW)、トルク148Nm)を組み合わせたフルハイブリッド仕様です。

ルノーは、このガソリンエンジンに15kWの高電圧スターター/ジェネレーターユニット、インバーター、1.2kWhの水冷式バッテリーを供給しています。ルノーの革新的なギアボックスは、内燃機関用に4段、電気モーター用に2段のギアを備えており、これらのギアボックスが連動して作動します。

このトランスミッションにはクラッチがなく、シンクロナイザーを捨ててドッグクラッチを採用しています。ルノー・クリオE-Techに搭載されています。

上記のような複雑なパワートレインでありながら、ドライバーは変速する必要がありません。搭載された2つの電気モーターでギアを同期させ、コンピューターがシフトポイントやバッテリーの回生、先進のシリーズ・パラレル・ハイブリッド・アーキテクチャを管理するのです。

シリーズハイブリッドやパラレルハイブリッド、シリーズパラレルハイブリッドを作るのではなく、ルノークリオのE-Techや日産ジュークのハイブリッドと呼ばれるパワートレインは、それらのタイプをすべて単独で、シームレスに通過します。つまり、システムがすべての仕事をするのです。

アクセルペダルをどんなに強く踏んでも、無からの発進はすべて100%電気モードで行われます。しかも、時速34マイル(約55km)まではEVモードを維持します。そこからは、走行速度やバッテリーの充電状況、加速の必要性に応じて、ハイブリッドモードが相互に切り替わります。

まだホモロゲーション中ですが、ジューク・ハイブリッドの平均複合CO2排出量は118g/km、平均複合燃料消費量は54MPG(英国)となっています。完全なスペックはホモロゲーションプロセス終了後に発表される予定です。

EVや他の先進的なハイブリッド車と同様に、減速時には搭載された電気モーターでバッテリーを充電します。また、日産は、わずか時速5kmまで0.15gまでの減速が可能で、そこから従来のブレーキを使って完全に停止しなければならないe-Pedalステップシステムを実装しています。

平たく言えば、アクセルペダルから足を離すと、e-Pedalモードのジュークハイブリッドが上記の速度まで勝手に減速してくれるのです。

ハイブリッドシステムを搭載することで、バッテリーの配置によりトランクの容量が68リットル減少したため、荷室容量は354リットル(約12.5立方フィート)となり、後席を倒せば1,237リットル(約43立方フィート)まで荷室を広げることが可能です。

ニー・ルームは553mm(約1.81フィート)と変わらず、リアベンチの位置は変更されていない、と日産は述べています。内装では、メータークラスターの変更、e-Pedalモードのボタン、EVモードを強制的に起動させるためのボタンが追加されています。

デザイン面では、グリルの形状をメッシュタイプに変更し、空力特性を改善するとともに、バンパーを変更し、ラジエーターグリルシャッターを追加し、リアウィンドウ上部のリアスポイラーの形状を変更し、車両後方の空気の流れをよりきれいにしました。

また、空力的な理由から、リアアクスルには車両下部の空気の流れをスムーズにするためのカバーが、フロントホイールには空気の流れをきれいにするためのスポイラーが新たに装着されています。

お客様は、ジュークハイブリッドに、全く新しいツートンカラーの17インチアルミホイールと、アリヤの19インチツートンカラーのホイールを装着していただくことができます。また、前者は他のジュークのバリエーションにも設定されています。

日産ジューク初の試みとなる新型ジュークハイブリッドの導入は、今夏に行われる予定です。欧州全土で発売された後、価格情報やその他の仕様が発表される予定です。

【参照】https://www.autoevolution.com/