サーキット走行に特化したトヨタのGRヤリスが目撃される

エアロパーツを追加したトヨタGRヤリスのプロトタイプは、2020年10月にニュルブルクリンクでのテストが目撃され、最近では2021年8月にも目撃されており、ラリーで活躍するホットハッチのサーキットに特化したヴァリアントの可能性を示唆しています。今回、トヨタのエンジニアは、GRヤリスのプロトタイプをチューニングしたようですが、今回はカモフラージュを施さず、細部まで明らかにしています。

写真を見る限り、このGRヤリスは、フロントバンパーにカナードを装着し、前輪の後ろにベントを追加し、リアフェンダーにもパーツを追加し、リアウイングも大幅に大型化しています。今回の試乗車では、エアロパーツはすべてブラックで統一されており、カーボンファイバー製ではないかと思われます。今回のテストカーは、市販仕様のホイールを装着していますが、データ収集用のセンサーは後部に取り付けられたままになっています。

アルゼンチンのレーシングドライバーであるジョゼ・マリア・ロペスが、グリーンヘルでプロトタイプのハンドルを握っているのをスパイカメラマンが発見しました。
トヨタは、今後のGRヤリスのバリエーションについて詳細を発表していません。しかし、このホットハッチの人気と、カスタムシャシーやユニークなデザインの3ドアボディへの投資を考えると、Gazoo Racingが開発を継続する可能性は高いと考えられます。

Gazoo Racingのネーミング戦略には、GR Parts(追加パーツ)、GR Sport(エントリースポーツモデル)、GR(シリアススポーツモデル)、GRMN(エクストリームスポーツモデル)がある。後者は、限定生産されたFFの先代モデルにも採用されていたことから、ヤリスの候補としては十分に考えられる。

純正のGRヤリスは、EU仕様で最高出力257ps(192kW/261PS)、最大トルク360Nmを発揮する1.6リッター3気筒ターボを搭載。パワーは6速マニュアルで4輪に伝達され、サーキットパックでは両軸にトルセン式リミテッド・スリップ・デフを装備したラリーテイストあふれるGR-Fourシステムを採用しています。

トヨタのホットハッチのよりハードコアなバージョンは、GRヤリス・サーキットパック(オーストラリアではRalllyeと呼ばれています)からすべてのグッズを得て、さらにサーキットに特化したサスペンションと追加のパワーを備えていることが予想されます。これにより、100km/hまで5.5秒、最高速度230km/hのノーマルモデルよりも速く、そして何よりもサーキットをより速く走ることができるようになります。

プロトタイプにはカモフラージュが施されておらず、ほぼ生産可能な状態であったことから、2022年の市場投入に向けて、年内にGRヤリスの新型車が公開される可能性があります。

【参照】https://www.carscoops.com/