日産、「e-4ORCE」AWDシステムを実証するためにラジコンアリアを作成

日産自動車は、電動四輪駆動技術の優位性を実証するため、「e-4ORCE」システムを小型化し、ラジコンカーに搭載しました。搭載されたカメラ、バーチャルな運転席、滑りやすい8の字型のコースで、このシステムの優位性を一般に公開する予定です。

リモコンカーは、「e-4ORCE」システム搭載の第一号車である日産・アリアをイメージしてデザインされています。各車輪を駆動する4つの小型電気モーターを搭載し、e-4ORCEエンジニアが開発したソフトウェアで、センサーで走行状況を監視します。これにより、どんなに滑りやすい状況でも、理想的なコントロールを実現するために、四隅のブレーキや駆動力を調整することが可能になりました。

カメラからの映像は、ハンドルやペダルなどを備えたシミュレーターのようなものに送られ、路面状態の異なる8の字のコースをラジコンカーで走行することができます。

このシステムは、昨年末に日産のエンジニアが月探査機のために開発した全輪駆動システムに酷似しており、月の埃っぽく、グリップの低い条件に対応することができます。一方、一般道では、快適性と安全性のために制御技術をチューニングしていると日産は述べています。

フルサイズの「アリヤ」にはモーターが2つしかありませんが、ドライバーが意図したとおりにクルマが動くように、AWDシステムにも同じ原理を適用しています。モーターとブレーキを協調させることで、例えば雪が降って路面が滑りやすくなっても、クルマをよりコントロールしやすく、ドライバーの思い通りに走らせることができるのです。

3月18日から21日まで、横浜の日産自動車グローバル本社で、一般の方々を対象にラジコンカーを走らせることができます。

【参照】https://www.carscoops.com/