2022年のBMW 2シリーズクーペM240iがカラフルなアートカーに変身

BMWは2代目2シリーズ(コードネームG42)で、スポーツクーペの「メイド・イン・ジャーマニー」のラベルを剥がし、3シリーズセダンも誕生しているメキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で組み立てを行っています。今月初めに生産が開始され、それを記念して、ワンオフの2erがアートカーとして登場しました。

BMWの社員であるルイス・エスキヴェルとデビッド・フェルナンデスは、地元のプラスチック・アーティストであるボスコと協力して、新型2シリーズ・クーペにカラフルなカラーリングを施しました。このカラーリングは、メキシコとドイツの国旗を融合させたもので、この車の製造地と開発地(先代はライプツィヒで製造されていたので、一度製造されたこともある)とのつながりを示しています。

8種類もの色が使われ、6.1リットルの塗料と2.5リットルのクリアコートが必要だった。中には5層構造になっている色もあり、BMWはこの塗装をすべて手作業で行ったと述べています。作業員は色ごとに塗装を行い、1回の塗装の間に30分ほど塗料が乾くのを待たなければなりませんでした。

塗装に3週間、クリアコートに2週間、さらにボディを磨いて欠陥をなくすのに2週間を要するという、時間のかかる作業でした。BMWによると、2シリーズクーペは「曲線を多用している」ため、細部にまで気を配らなければならず、簡単な作業ではなかったとのことです。このアートカー・ルックに採用されたのは、右ハンドルレイアウトのM240iです。

この仕上げは顧客には提供されませんが、近い将来、Individual shadesが提供されると予想されることから、BMWが新型2erをいくつかの特別な色で販売する可能性はかなり高いと思われます。1シリーズのハッチバックや2シリーズのグランクーペなどの前輪駆動車では160色のカラーバリエーションが用意されていますが、FRクーペにもインディビジュアル・ペイントが採用されるのは理にかなっていると思います。少なくともフラッグシップモデルのM2には搭載されるのではないかとの噂もあります。

今回のM240iにはxDriveが搭載されていますが、FRの設定も予定されています。ただし、2022年の2シリーズクーペのすべてのバージョンと同様に、オートマチックのみの設定となります。来年後半に発売されるであろう新型M2では、クラッチペダルが復活することになります。

【参照】https://www.motor1.com/