2023年型「日産X-TRAIL」、日本では「ローグ」の電気自動車として発表

日産自動車は、4代目となる「X-TRAIL(エクストレイル)」を日本国内で発売しました。日本仕様のX-TRAILは、米国仕様のローグやオーストラリア仕様のX-TRAILと異なり、2WDと4WDのハイブリッドパワートレインを搭載した電動化仕様(e-4ORCE)専用となっています。欧州でも同様の設定が予定されています。

X-TRAILは、三菱アウトランダーとCMF-Cアーキテクチャを共有しています。新開発のセルフチャージングハイブリッドパワートレインは、可変圧縮比1.5リッターVCターボガソリン3気筒エンジンと第2世代のe-POWERシステムを組み合わせている。このハイブリッドシステムは、先代に比べて「力強さ、滑らかさ、静粛性」が向上しているという。

日産はパワートレインの詳細な仕様を発表していませんが、内燃エンジンは車輪に接続されておらず、電気モーターの発電機としての役割に限定していると述べています。4WD車には、電気自動車「Ariya」と同様のデュアルモーターによる電動四輪駆動システム「e-4ORCE」を搭載し、あらゆる路面状況下での走行性能を向上させています。また、X-TRAILには、ドライバーがスロットルを持ち上げると回生ブレーキがかかる「e-Pedal Step」技術も採用されています。

視覚的には、第4世代のX-TRAILは、2020年後半に導入された日産ローグとほぼ同じ外観となっています。スプリットヘッドライトデザイン、クロームを注入したVモーショングリル、アルミ調スキッドプレート、ブラックのAピラー、トーンダウンしたリアショルダーなどが取り入れられています。日本では、写真のカーディナルレッドを含む12色のボディカラーと、5色のデュオトーン構成のSUVが用意されています。また、スキッドプレートやリムが異なるタフな印象の「X-TRAIL X」、オーテックがカスタマイズした「X-TRAIL X」もあります。

室内には、2つの表示モードを備えた12.3インチのデジタルメータークラスター、インフォテインメント用の12.3インチタッチスクリーン、さらに10.8インチのヘッドアップディスプレイが装備されています。SUVは5人乗りで、日産が「このセグメントで最大のトランク」と表現していますが、7人乗りの3列シート仕様もあります。

また、「X-TRAIL」専用にチューニングされたBoseプレミアムサウンドシステム、最大出力1,500WのAC100V電源コンセント、豊富なカスタマイズオプションのシート表皮(ブラックファブリック、プレミアムタンナッパレザー、テーラーフィット、撥水機能付きセルクロス)などが装備されています。装備面では、カメラ、レーダー、ソナーで周囲を監視する日産セーフティアシスト360に加え、日産のProPILOTスイートとして半自動運転機能のためのADASを数多く搭載しています。

新型「X-TRAIL」は、7月25日より日本国内で発売されます。価格は、エントリーモデルの2WDハイブリッド車「S」の3,198,800円(23,150ドル)から、フラッグシップモデルの4WDハイブリッド車「G e-4ORCE」の4,499,000円(32,557ドル)までの設定となっています。このSUVの主なライバルは、トヨタRAV4、スバル・フォレスター、ホンダCR-V、そしてメカニック系の三菱アウトランダーです。

【参照】https://www.carscoops.com/