イーロン・マスク、テスラ サイバートラックの価格と仕様が変更されるという “悪い知らせ “を発表

テスラのイーロン・マスクCEOは、長らく延期されていたサイバートラックを予約した顧客に対して「悪い知らせ」があると述べた。今度のトラックの価格は上昇し、仕様はオーナーの車道に届く前に当初の見積もりとは異なるものになるだろうという。

マスクは、テキサス州にある同社の新工場で開催されたテスラの年次株主総会で、この発表を行った。2019年に初めて発表されたサイバートラックは、これまで何度も延期されてきたが、車両の性能に関する変更を発表したのは今回が初めてだ。

サイバートラックの「スペックと価格が変わります。ちょっと悪い知らせをするのは嫌なんだけどね」とマスク氏。"私たちが見てきたようなかなりのインフレを予想する方法はなかったと思います。"

しかし、CEOは数字を示さなかったので、それが顧客にとってどのような意味を持つかだけでは、何とも言えません。導入当初、同社はベースモデル(後輪を1つのモーターで駆動する)を39,900ドルからと約束し、現在米国50州すべての顧客に納車されたフォードF-150ライトニングと拮抗する価格設定にしていた。

しかし、マスクが言ったように、インフレは業界全体の価格に影響を与え、特にスタートアップ企業には影響を及ぼしている。リビアンは今年初め、電気ピックアップタック「R1T」の価格を、すでに注文している顧客に対しても値上げすると発表し、物議を醸したことがある。この決定により、テスラの株価は下落し、同社のCEOは謝罪と決定の撤回を余儀なくされた。

その仕様についてテスラは2019年、サイバートラックの航続距離は最大500マイル(805km)、積載量は3,500ポンド(1,588kg)、牽引力は最大14,000ポンド(6,350kg)、アプローチ角35度、デパーチャー角28度、地上高は16インチ(41cm)、最大3つのモーターで駆動すると述べている。

当時、同社はこのトラックに対して99ドルのデポジットを受け付け、5月(ヨーロッパでの受注を停止した時点)には150万ドル近いプレオーダーを受けたと報じられていた。この間、トラックの生産も何度か延期された。

しかし、この点については、CEOから朗報があり、「生産設備、工具、すべてを今後2〜3ヵ月で設置し始める」と発表があった。生産開始は、2023年半ばになるという。

【参照】https://www.carscoops.com/