フォード トランジットカスタムにEV、PHEV、ディーゼルのラインアップを追加

ドイツ・ハノーバーで開催中のIAA Transportation Motorshowに展示されているフォードE-Transit Custom電気商用バンは、このネームプレートの多くのアップデートのひとつです。また、プラグインハイブリッドとディーゼルのパワープラントに関する新情報もあります。

E-Transitカスタムには、2種類のパワートレインが用意されています。標準仕様は135ps(100kW)、よりパワフルな217ps(160kW)。どちらも306ポンドフィート(415ニュートンメートル)のパワーを持っています。

2023 フォードEトランジットカスタム

バンのバッテリーは74キロワット時の容量を持ち、WLTPテストでは一回の充電で最大236マイル(380キロメートル)の走行が可能です。このパックは、最大125キロワットのDC急速充電に対応しています。また、電力を必要とする工具などに2.3kWの電力を供給することも可能です。

E-トランジット・カスタムは、2つの長さと2つの屋根の高さから選択できます。これにより、205立方フィートから317.8立方フィート(5.8立方メートルから9立方メートル)の積荷容積が得られます。構成によっては、最大2,425ポンド(1,100キログラム)の積載量と、最大4,409ポンド(2,000キログラム)の牽引が可能です。

2023年 フォード・トランジット・カスタム ディーゼル&PHEV

新型トランジットカスタムのプラグインハイブリッドは、アトキンソンサイクルで動作する2.5リッターガソリンエンジンと11.8kWhの使用可能容量を持つバッテリーを組み合わせています。電気自動車と同様、2.3kWの電力を供給することができます。電気自動車の航続距離は35.42マイル(約57キロメートル)と想定しています。

トランジット・カスタムに従来のディーゼルエンジンだけを搭載したい場合は、4種類の出力を選択することができます。109馬力(81kW)、134馬力(100kW)、148馬力(110kW)、168馬力(125kW)のいずれかを選択することができます。

ドライブトレインの構成も豊富だ。6速マニュアルには、オプションで機械式リミテッドスリップディファレンシャルが用意されている。8速オートマチックもある。全輪駆動も選択できる。

新型トランジットカスタムは、ディーゼルエンジンを搭載し、2023年半ばに納車開始。同年秋にはEVもラインアップに加わる。バンの全バリエーションの組み立ては、トルコのコカエリにあるフォード・オトサンの工場で行われます。

【参照】https://www.motor1.com/news/611264/2023-ford-transit-custom-electric-diesel-and-phev-debut/