ホンダ、シビックSiレースカーのプロトタイプを公開、レーストラックを走る姿を披露

ホンダのV-TECと自動車レースの世界は、まさに切っても切れない関係にあります。ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)のチームのおかげで、最新の第10世代シビックSiも例外ではありません。HPDは、最新のCivic Siレースカーのプロトタイプを公開しました。その内容は、標準のSiとはかなり異なるものです。

V-tec搭載の4気筒ターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載したこのシビックSiは、正真正銘のクラシックレーシングカーとしての基盤を備えています。しかし、それだけではありません。ボンネットの中では、広範囲にわたるECUチューンにより、VTECエンジンの性能を最大限に引き出しています。

さらに、その下にはさらなるアップグレードが施されています。大容量アルミ製ラジエター、レース専用リミテッドスリップデフ、レーシングコイルスプリング、ウィルウッド製6ピストンブレーキキャリパーと2ピーススリットローターなどを採用し、優れたハンドリングを実現しています。さらに、ピレリ製245/620-17 DHHレーシングスリックタイヤを装着することで、全体を引き締めています。

インテリアは、一般道を走るシビックに採用されているモダンで洗練されたインテリアに、レースに必要な装備を追加しています。ロールケージ、レーシングステアリング、レーシングバケットシートなどを装備し、タイトコーナーや長いストレートを走り抜ける際に、ドライバーの姿勢を崩さないように設計されています。また、大型のリアウイングをはじめとする空力パーツを装着したエクステリアは、見た目の美しさだけでなく、サーキットでの機能性も兼ね備えたパッケージとなっています。

HPDは、Siレースカーのほかに、最新のPassport TrailSport Rugged Roads Project 2.0、Ridgeline HPD Trail Tour Project、Africa Twin Overlandの3つのモーターサイクルを発表しました。これら4つの特別なレースプロジェクトが一度に発表されたことは、ホンダが民生分野と同様にレースでも競争したいと考えていることを明確に示しています。レースで培われた技術が民生用モデルに受け継がれていくことは、とても良いことだと思います。

【参照】https://www.autoevolution.com/