イタルデザインが手がけた日産GT-R50、いよいよ納車へ

早くも2018年に発表されたイタルデザインによる日産GT-R50は、長い間待ち望まれていました。だからこそ、同社が2020年5月に生産バージョンを発表・公開したとき、多くの人が歓喜し、その約100万ドルの価格は、裕福な顧客にとってはあまり問題ではないと考えたのです。当時は、2020年後半から2021年前半にかけて、最初の顧客向け車両が納入されることが発表されていました。

しかし、さまざまな理由で遅れていたGT-R50の最初のバッチは、イタルデザイン社によって納車が開始され、限定50台のうち最初の5台がオーナーのもとに届けられています。遅きに失した感は否めません。

もちろん、この特別な日産GT-Rモデルは、イタリアのモンカリエリで開発から組み立てまですべて手作業で行われており、顧客が特別なカラーやリビルトを選択してカスタマイズするオーダーメイドのモデルです。

最初の1台は、1972年のGT-Rにインスパイアされたもので、専用のデザインとカラーリングが施され、専用のヴェルデ・ケンメリも製作されています。2人のオーナーは、2018年にグッドウッドでデビューしたコンセプトカーを参考に、リキッドキネティックグレーとエナジーシグマゴールドのカラーコンビネーションを採用しています。残りの2名は、著名なアルジェント・イタルデザインのペンション、ネロ・カラヴァッジオです。

GT-R50は、3.8リッターV6ツインターボエンジンを進化させたもので、ターボチャージャー、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、フューエルインジェクター、カムシャフト、キャタライザーなど、エンジン部品の約12%を新規に開発しました。

その結果、最高出力はノーマルのGT-Rニスモより110ps高い710psに達しました。また、VR38DETTのトルクは575lb-ft(780ニュートンメートル)となり、従来よりも94lb-ft(128Nm)向上しています。

前述の通り、GT-R50は合計50台のみ生産され、価格は1台99万ユーロ(約108万円)です。

【参照】https://www.motor1.com/