スズキ新型Sクロス、フルモデルチェンジしたボディを公開

数日前、スズキは11月25日にデビューする欧州市場向けの新型SUVを予告し、新世代の「S-Cross」を示唆していました。このたび、Suzuki Garageから、その写真が数枚、ネット上に流出しました。今回の写真は、輸送中に撮影された量産車のようで、新型車のデザインが完全に明らかになっています。

新型S-Crossは、スズキのラインナップの中で、やや小型のVitaraの上に位置するファミリー向けのSUVです。現行モデルは、2019年にマイルドハイブリッドシステムを追加してアップデートされましたが、この世代は実際には2013年までさかのぼり、2017年にはフェイスリフトが行われています。そのため、スズキが混雑したSUV市場でより良い競争をするためには、クリーンシートデザインが必要だったのです。

今回公開された写真を見ると、新型S-Crossは先代モデルとは異なり、より角ばったスタイリングを採用しています。フロントのLEDヘッドライトは、インド向けのXL6にインスパイアされたもので、グリルは大きくなり、バンパーの低い位置にまで達しています。

また、スキッドプレートや樹脂製のクラッディングを採用することで、このクルマの冒険心を表現しています。横顔のウィンドウラインの立ち上がりは進化した形をしていますが、角張ったホイールアーチとリアエンドに突き出た巨大なテールライトが、これが新型車であることを明確にしています。

次期S-Crossは、次期Vitaraと共通の最新のアンダーパーツを採用する予定です。ボンネットの下には、現行モデルで127馬力(95kW / 129PS)と235Nmを発揮する48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを搭載したターボチャージャー付き1.4リッターブースタージェットエンジンが搭載されると予想されます。このSUVは、そのソフトな外観とは裏腹に、スズキの4輪駆動システム「オールグリップセレクト」を搭載し、オフロードでの走行性能を高めています。また、欧州のスズキ車に倣って、ADASシステムも充実させています。

S-Crossの公式発表は11月25日を予定しており、その直後に欧州で発売される予定です。S-Crossは、先代モデルと同様、B-SUVとC-SUVの中間に位置し、コンパクトなボディに実用性を重視した広い室内空間を備えています。スズキのラインアップの中では、Vitaraと、トヨタRAV4の改良型であるAcrossの間を埋める存在となります。

【参照】https://www.carscoops.com/