三菱、赤外線と電波でコンセプトカーの車内をモニタリング

完全な自律走行車の実現は、数十年先とは言わないまでも、何年も先のことです。この移行に伴い、自動車メーカーは、万が一ドライバーが車の制御を行わなければならなくなった場合に備えて、ドライバーが道路に注意を払っていることを確認するためのさまざまな装置を取り付ける必要があります。ドライバー・モニタリング・システムは、すでに多くのメーカーやモデルに搭載されていますが、三菱電機の新しいコンセプトモデル「Emirai xS Drive」は、この技術の次の可能性を予見させるものです。

このコックピット・コンセプトは、将来の三菱車のキャビンのプレビューと見るべきではありません – これらは同じ企業傘下の別の組織です。赤外線カメラでドライバーの顔や生体情報を取得し、脈拍による肌の明るさの微細な変化も捉えることができます。さらに、車体の振動や車内の明るさの変化も検知します。

さらに、ドライバーの姿勢や動作、体温などから疲労の有無を確認し、あらゆる情報からドライバーの覚醒度を判断します。もしドライバーが眠そうにしていたら、休憩を勧めるアラートを送ったり、路肩に車両を停止させたりすることができます。また、三菱電機が開発した電波センサーにより、車内の乗員の有無や体格を検知し、乳幼児の置き去りの有無を判断することも可能です。

三菱電機は、この技術をさらに進化させ、「高精細ロケーター」と組み合わせました。ドライバーの視線をモニターし、その方向の道路を明るく照らし、さらに走行路面の形状やカーブも考慮した技術です。

また、ドライバーの視線では気づかなかった視界外の危険物や障害物も照らします。このコンセプトは、これらの障害物も明るく照らし、ドライバーがより認識しやすいようにすることができます。ドライバーが欲しい情報を、必要な情報とともに提供します。

このコンセプトは、来月ラスベガスで開催されるCESで正式にデビューします。自動車メーカーは、新しい飲酒運転防止技術の必要性など、ますます厳しくなる安全基準を満たす方法を模索することになるでしょうが、この技術が市販車に搭載されるまでには何年もかかるかもしれません。

【参照】https://www.motor1.com/