メルセデスAMG 新型SL、北米で開発車両をテスト

新型SLは、GTクーペ/ロードスター、GT 4ドアクーペ、ハイパーカー「One」に続く、メルセデスAMGの4番目の専用モデルとなります。

今回のメルセデスのスポーツ部門(メルセデスAMG)への移管は、ある意味、1950年代にル・マン優勝車から発展した高性能ロードゴーイングクーペとしてのSLのルーツへの回帰でもあります。1963年に300SLが230SLに置き換わって以来、SLはそのスポーツ性を失っていました。AMGが開発し、その名を冠した新型SLは、50年近く続いてきたハリウッドのプロデューサーのための車というイメージを払拭し、より筋肉質な主張をしたいと考えているのでしょう。

 

また、これまでのSLではオプション設定されていなかった全輪駆動を標準装備しています。これは、米国の北緯度地域では後輪駆動車の販売が困難になっていることを考慮したものです。また、AMGバージョンの4マチック四輪駆動システムを搭載することで、スポーツカーとしてのバランスを崩すことはないでしょう。

もうひとつの変更点は、2世代前に導入されたリトラクタブル・ハードトップから、ソフトトップに戻ることです。理由としては、折りたたみ式のハードトップに比べてソフトトップの方が若干軽く、スペースを取らないことが挙げられます。ソフトトップのパッケージングを改善することで、車長を伸ばすことなく後席のスペースを確保することができます。

新型SLの仕様はまだ発表されていませんが、車格は先代とほぼ同じになるようです。メルセデスは、SLのために、スチール、マグネシウム、カーボンファイバーに加え、大量のアルミニウムを使用した新しいボディ構造を開発しました。AMG GTロードスターと比較して、横方向の剛性は40%向上し、縦方向の剛性は50%向上しています。

【参照】https://www.caranddriver.com/